【DAY5】研修内容「マーケティングってなんだろう」

こんにちは、西森です。今回の研修のテーマは「学校の後輩たちに向けて、マーケティングのことを説明してみよう」です。マーケティングって結局なんなんだ?という疑問をわかりやすく説明できるようになるのが目標です。

目次

〜前半〜

  • そもそもマーケティングってなんだろう?
  • マーケティングとセリングの違いは?
  • ベネフィットってなに?
  • ベネフィットはなぜ重要なの?

〜後半〜

  • あなたが最近買った物はなに?
  • なぜそれが必要だったの?(どんな悩みがあった?)
  • どんなベネフィットが得られた?

〜前半〜

そもそもマーケティングってなんだろう?

マーケティングとは、一言で言うなら「売れるためのしくみづくり」です。どうすればお客様に商品を買ってもらえるのか、それを考えることがマーケティングです。具体的にどういったことをするのか、いくつかあげてみます。

  • 市場調査(お客様の欲しがっているものは何か)
  • 企画(何をどう売るか)
  • 売り場探し(どこで売るか)
  • 価格設定(いくらで売るか)
  • 流通経路(配達など)

お客様のニーズを調べるところから、商品の企画まで幅広いことがわかります。

マーケティングとセリングの違いは?

セリングとは、営業・販売のことを指します。例えば、訪問販売やスーパーのレジで商品を売ったりすることもセリングです。

マーケティングとセリングの大きな違いは、「出発地点」です。マーケティングはお客様が何を欲しがっているかという「顧客」から始まるのに対し、セリングは販売するための「商品」がスタートになります。

ベネフィットってなに?

ベネフィットとは、「顧客にとっての価値そのもの」のことです。また、その価値にも種類があり、「機能的価値」「情緒的価値」「自己表現価値」の3つがあります。

機能的価値

商品の機能やスペックによって得られる利便性・利益

情緒価値

商品を持つことで得られるポジティブな感情

自己表現価値

商品を持つことで得られる自己表現・自己実現

分かりやすくロレックスの時計で例えてみましょう。男性のお客様が時計を買ったときに、「時間がサッとわかる」のが機能的価値、「高級ブランドで安心」が情緒的価値、「良い時計をつけてるイケてる俺」が自己表現価値です。

特にお客様は、機能的<情緒的<自己表現価値の順に心が動かされるといわれています。機能的価値よりも自己表現価値のほうが、買いたい気持ちが大きくなるということです。

そして、忘れてはいけないのが、商品の価値は「顧客が決めるもの」だということです。いくら企業が良い商品だと言い張っても、お客様にとって価値のないものだったら売れませんよね。

ベネフィットはなぜ重要なの?

お客様の買いたい気持ちを喚起する必要があるからです。商品が売れるためには、まず買いたいと思ってもらわなくてはいけません。

喚起するためには、お客様がなぜ商品を買うかを考えることが必要です。「なんで買ってくれたのかな?」その答えがマーケティングでは重要になります。

〜後半〜

あなたが最近買った物はなに?

ここからは前半のおさらいです。私が実際に最近買ったもので、どんな悩みがあったのか・その商品で得たベネフィットとは何かを考えました。

最近、個人的に買ったものは?

仕事の帰り道で、コンビニで売っている厚焼き卵を買いました。

なぜそれが必要だったの?(どんな悩みがあった?)

  • お腹が減っていた
  • 歩き食べできるものが良い
  • 久々に卵焼きが食べたい

どんなベネフィットが得られた?

数ある商品の中から、その商品を選んだ理由は?

  • お腹が満たせそう
  • お箸がいらない
  • 美味しいことを知っていた(食べたことがあった)

普段何気なく商品を買っていますが、ひとつ掘り下げてみることで、自分が商品に対してどんなベネフィットも求めているかが分かりました。また、私が卵焼きを買った理由の優先順位をつけてみると、

  • お腹が満たせそう③
  • お箸がいらない②
  • 美味しいことを知っていた(食べたことがあった)①

美味しいことを知っていた→「美味しい」というポジティブな感情を感じているので、これは情緒的価値であることがわかります。お箸がいらない・お腹が満たせるのは機能的価値です。情緒的価値がより買いたくなる気持ちを動かしていたこともわかりました。

まとめ

マーケティングって難しいものだと思っていました。しかし、コンビニでお弁当を買うとき、お店で服を買うとき、私は顧客です。自分が感じたベネフィットを掘り下げていくことで、「商品が売れるしくみ」を知ることができました。

友人や家族が買った商品をなんで買ったのか?と想像してみて、あとで答え合わせをするのも良いトレーニングになりそうです。

【DAY4】研修内容「家電を売るECサイトを考える」

今回の研修のテーマは、「家電を売るECサイトをつくる」ことです。どこでも購入できるため競合が多く、お客様は有名店や安い店舗に流れていってしまいます。

そこで、「セールをしない」で、他の切り口から家電を売ることが今回のミッションになります。今回は新人二人、栗田と西森で考えをまとめました。

目次

  • ペルソナ
  • どう売るか
  • ページ概要
  • アドバイス

 

ペルソナ

  • 小学生の子供二人をもつ35歳男性
  • 夫婦と小5、小6の男の子
  • 一般企業のサラリーマン(出張あり)
  • 埼玉県在住、東京勤務
  • 出かけは車、通勤は電車
  • 情報収拾は会社内外での会話・ネットニュース

大学を22歳で卒業と同時に結婚する。23歳で一人目の子供が生まれ、翌年に二人目が生まれる。子育てと仕事の両立を夫婦共々頑張っている。それもあって子供と遊ぶ時間は土日に限られている。平日の夜でも一緒に遊べるものを探している。

平日の過ごし方

  • 公園で子供と遊ぶ
  • 家族でショッピング

休日の過ごし方

  • 朝から仕事で19時に帰宅
  • 20〜21時に子供と遊ぶ
  • 子供を寝かしつけ、晩酌してから寝る

不足

  • サプライズでこっそりゲームを買いたいが、買いに行く時間がない
  • 通販は使うが、ゲームは実店舗でしか買ったことがない

 

どう売るか

  • 集客が必要
  • 知らない電気屋では買わない
  • 知ってる店名だと安心感がある

上記の理由から、楽天市場のモール店で販売することにしました。

どんな機能が必要か

お客様が不安に思うことは何か、それに対してどんな機能が必要なのかをまとめました。

  • 乱雑に扱うと壊れてしまう→梱包をしっかり(ラッピングのサービス)
  • 自分ができるゲームを探す→◯人用のゲームか分ける
  • 何を買えばいいのか迷う→おすすめ商品の表示(セット売りにする)
  • 安心感→配達までの流れを伝える
  • 新着情報
  • 「お買い忘れがないですか?」下に記載する

商品の探しやすさ(みやすさ)と安心感が持てるような売り方を考えました。

 

ページ概要

以上のことを踏まえてラフを描きました。

家電_ラフ

まずTOPページは、カテゴリーを「本体」「ソフト」「サポート」「検索」の4つで構成しました。

本体は画像と一緒にプルダウンさせることで見やすくし、ソフトは1人用、2人用、みんなでの3つに分けて欲しいソフトを探しやすくしました。

Aboutページは、お店についてと、梱包について、品質チェックを写真付きで説明し、配送までの流れをイラストを交えて説明することでお客さんの不安をなくすようにしました。

商品ページは画像を大きく配置し、見やすくしました。そして下にはカートの中身と合計の値段が見えるようにして買い物をしやすいようにしました。

 

アドバイス

  • ゲームを欲しがる年齢はもっと早い(小1がピーク)
  • ゲームが詳しいならAmazonとかの方が良い
  • 家電と合わせて販売する(テレビ、コントローラー、スピーカーなど)
  • 違う視点でも考えてみる
  • 「サプライズで」ということを売りにしたいならもう少し見せた方が良い
  • ネットで買うメリットをもっと考える
  • ゲーム好きにサイトを寄せる

ゲームが詳しいならAmazonとかの方が良い

サポートページを作るならゲームに詳しい人よりも、あまり詳しくない母親をターゲットにして、サポートページに実況動画をあげたり、サポートを詳しい人にして使っているところを想像しやすくすると良いそうです。

 

まとめ

家電類は実店舗でしか買ったことがなかったのでとても難しくて、うまくターゲットに沿って考えることが出来ませんでした。なんでも丁寧に説明を書くのではなく、使う人によってそのカテゴリーが必要か不必要かしっかり考えないといけないということが分かりました。

【DAY3】研修内容「あなたが○○を売るとしたら?」

お久しぶりです、西森です。今回も研修の内容をまとめていきたいと思います。今回の研修のテーマは「あなたが◯◯を売るとしたら?」もし架空のテーマ与えられたら、あなたはどのようなECサイトを作りますか?というものでした。

そして今回の◯◯とは、「自宅の工房で作っている食器」でした。食器のサイトをどんなECサイトにするか、その中身を考え、まとめました。

目次

  • 何を売る?
  • 誰に売る?(ターゲット)
  • どこで売る?(モール?独自ドメイン?)
  • どのように売る?
  • ラフを描いてみる!

何を売る?

今回の場合は「自宅の工房で作っている食器」です。もっと具体的にしてみます。具体的なほうが、よりイメージしやすいそうです。

  • シンプルで使い勝手がいい
  • カラーバリエーションが豊富
  • 北欧らしい色と土器っぽい質感
  • レンジ加熱・食洗機利用OK
  • 小皿は1,200円〜

 

誰に売る?(ターゲット)

先ほどの食器を買ってもらいたい人、もしくは買いそうな人を想像します。今回は、ターゲットをたった一人に絞って考える「ペルソナ」を想像してみました。

  • 52歳女性
  • 夫と二人暮らしで子供は成人済み
  • タブレット使用
  • ぺったんこの靴を履く
  • ブランドも好き
  • 常になにか楽しいことないかな〜と思っている

子供が成人し、子育てが終わったことで一息ついた女性。雑誌も読むが、タブレットで調べ物をすることも。休みの日はブラっと一人でお出かけし、映画や本屋に行く。無印のお菓子が好き。

好きなこと

家でのんびりすること。遠出もすき。食事は夫と二人ですることが多い。

不足

特別不満があるわけではないが、なにか新しいものや楽しいことがないか考えてしまう。

簡単にあげてみましたが、「もっと具体的に」というアドバイスをいただきました。例えば「ブランドが好き」とありますが、どのブランドなのか。雑誌を読むならどのジャンルか。普段着はどのタイプかといったことを決めて行くと、人物像がはっきり見えてきます。

 

どこで売る?(モール?独自ドメイン?)

まずは集客が欲しいところなので、モール店にしました。しかし、安売りのイメージではなくある程度のブランド感が欲しいため、先日紹介したLOWYA (ロウヤ)のようなサイトをイメージしていきます。

 

どのように売る?

どんなページが、どんな機能が必要になるかを考えます。どうすればお客様が喜んでくれるかを、大まかにページを分けて考えてみました。

トップページ

  • 料理が盛られたお皿が木の机に並んでいる画像
  • バナー画像が自動で切り替わる
  • メニューバーがアイコンと文字でわかりやすく
  • 検索をつける
  • おすすめ商品の表示
  • 売れ筋ランキング
  • カテゴリー分け
  • 白背景

ブランド感が欲しいため、情報が散らかって見えないよう、シンプルめなデザインにしたいと考えました。背景は白。テキストは黒文字にします。はじめて見にきたお客様でも迷わないように、売れ筋ランキングや、おすすめの商品をバナーで紹介します。

商品ページ

  • 商品のイメージ画像を大きく
  • 商品説明(質感・サイズ感)
  • 価格
  • カートを「買い物かごに入れる」文字入れる
  • 使用例イメージ
  • カラーバリエーションの表示
  • カタログ雑誌のようなレイアウト

商品のイメージが伝わるように、画像は大きく入れます。ターゲットを52歳女性にしたので、文字サイズやカートボタンがわかりやすいよう配慮することにしました。

その他のページ

  • 工房について(about)
  • 工房の写真
  • コンセプト
  • 歴史や成り立ち
  • ご利用案内
  • お問い合わせ
  • 梱包について
  • 店舗情報
  • 職人のプロフィール

載せたい情報をおおまかに挙げてみました。他にも、

  • 壊れてしまったときにサポートが入るのかどうか
  • ブランド感を出すのなら、価格設定は正しいのか
  • 割れモノなので梱包に気を使っているというページをつくるべき
  • 保証・注意書き
  • 一点物ならではの色の違いについての説明
  • どのモバイルで見るのかの想定(pc、スマホ、タブレット)

といったアドバイスをいただきました。ただ売るだけでなく、お客様が不安にならないように配送時や梱包についての情報も大切なことがわかりました。お客様の不安を解消し、楽しんでショッピングをするには、信頼される情報やデザインが重要なようです。

 

ラフを描いてみる!

以上をふまえて描き起こしてみたラフがこちらです。

 

まとめ

どんなECサイトを作るかは、売る商品とターゲットで決まることがわかりました。商品とターゲットが明確なほどデザインや情報の種類も決めやすくなりました。特にターゲットを一人に絞って考えたペルソナがフワフワしていると、全体もどうしたらいいか迷ってしまいました。

順序を決めて考えて行くと、どんなサイトにするかが掴めてきます。どんな人が何を好きか、人間観察してみるのも勉強になりそうです。