世界に1台の営業車プロジェクト(3)
この記事を書いた人
1976年 静岡県生まれ。CEO、ブランドマネージャー、ディレクター、コピーライター、日曜エンジニアと5足のわらじで活動中。一般社団法人ブランドマネージャー認定協会『ブランドマネージャー1級資格』保有者。
世界に一台の営業車を作ろうプロジェクト(2)
エッセノーヴァの衝撃
前回投稿の続きです。
年度末の足音が聞こえはじめた1月のある日。なにげなくインスタを覗いてみると、タイムラインに「あるクルマ」の写真があがってきました。
投稿主は地元藤枝市のクルマ屋さん『ウェイ・カワモリ』の大橋社長。小学生の頃、共にミニ四駆の改造にいそしんだ昔なじみ。同級生。
彼がアップした水色のクルマの写真に、僕は一瞬で目を奪われたのです。
エッセノーヴァという車名のついたその車は、まるで名車fiat500(チンクエチェント)のようなヴィンテージ風なルックスにも関わらず、ベースはダイハツの軽自動車『エッセ』だというのです。
エッセをベースに、外装を特別なキット(もちろん純正ではありません)につけかえることで、世にもめずらしいチンクエチェント風に変身するのです。
おお、これぞまさにイメージ通り!
こんなクルマが営業車だったらテンション上がるなぁ。国産だから安心して乗れるし、客先への訪問が楽しくなりそうだなぁ。こんなクルマ乗ってる人なんてそうそういないよなぁ…。
さらに妄想は膨らみます。
色はもーちょっとヨーロピアンな雰囲気にして、天井にはキャンバスの幌を張って、リアにヴィンテージなトランクを背負わせて…。
営業車を増やすといってもそれほど緊急性の高い話ではなかったので、あくまで妄想だけを楽しんでいましたが、なんとなくエッセノーヴァのことがずーーっと気になっていました。
それからしばらくして、僕のLINEに大橋君からのメッセージが届き、一気に話がまとまったのです。
エッセ入手
3月、僕らのプロジェクトは本格的に動き出しました。ベースとなるエッセをオークションで落札。ちょっと距離は出てるけどプロに言わせれば上々な車体とのこと。
これをどうやっていじり倒していくか?
あるミニ四駆大会に大橋君と一緒に出場し、彼のメンテナンスで優勝をかっさらった日の記憶がよみがえります。
コロナウイルスの影響で鬱々とした日を過ごしているかと思いきや、僕は充実した日々を過ごしています。