補助金と熱量の関係
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1976年 静岡県生まれ。CEO、ブランドマネージャー、ディレクター、コピーライター、日曜エンジニアと5足のわらじで活動中。一般社団法人ブランドマネージャー認定協会『ブランドマネージャー1級資格』保有者。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金の公募がそろそろ始まるということで、周辺がにわかに騒がしくなってきました。
採択率が昨年と同基準だとすれば9割以上の可能性で採択されるであろう、経営者にとって「おいしい」補助金です(申請がちょっと面倒なんですけどね・・)。
web制作やブランディングの仕事をやっていると、「小規模事業者持続化補助金でwebサイトを作りたいんだけど・・」という話をよくいただきます。
引き合いはありがたいのですが、補助金受給ありきのwebサイト制作というのは、サイトを完成させても「見込んでいた成果(集客や成約数)」が得られないケースが多く、僕らはちょっとモヤモヤするのです。
補助事業が失敗しがちな理由
成果が得られない理由のひとつに『プロジェクトへの熱量』があります。「急を要するようなものではないけれど、補助金がおりるなら、まぁ作っておくか〜」そんな考えで僕らに声をかけてくる企業さんは、ほぼ100%に近い形で成果につながりません。
せっかくECサイトをオープンさせても、そのまま放置。
数ヶ月後「あのクライアントさん、頑張ってるかな?」とサイトをチェックして目にするのは1件も追加されていない新着情報。そして更新されていない人気ランキング。理由を訊ねれば「余裕がないんです」と言うけれど、僕からすれば「そんなことはサイト立ち上げる前から予測できた話じゃん!」と。
そんな案件でも僕らは制作費をいただくので財布の痛みはないのですが、自分たちが携わったwebサイトやサービスがこの調子だと胸は痛みます。
中小企業をとりまく厳しい経営状況のなかで、小規模事業者持続化補助金は企業が息を吹きかえすキッカケになります。「ホームページをちょっとキレイにしておきますか」と安易に考えず、その後の運用と戦略をしっかり描いて、有意義に活用してもらいたいですね。
2020年度の「小規模事業者持続化補助金」や「ものづくり補助金」に応募する企業さん、ぜひとも熱力をこめて、スターズデザインに声をかけていただければと思います。僕らもそれ以上の熱量で頑張りますので。
2020.03.06