「穴場」という情報の価値の大きさ
この記事を書いた人
1976年 静岡県生まれ。CEO、ブランドマネージャー、ディレクター、コピーライター、日曜エンジニアと5足のわらじで活動中。一般社団法人ブランドマネージャー認定協会『ブランドマネージャー1級資格』保有者。
世間では若い女性たちを中心に『桃活』という言葉が流行っているそうです。
桃活は読んで字のごとく「桃がおいしい季節のうちに桃や桃を使ったスイーツを食べまくる」という意味です。
実際にはその様子をInstagramやtwitterでアピールするまでの一連の行動をもって桃活というみたいですね。
桃は果物のなかでも比較的高級です。そんな桃をたっぷり使ったスイーツに夢中な私。贅沢なライフスタイル。
女子たちの承認欲求を満たしてくれること間違いなしな『桃活』に、桃LOVEな僕も参戦してきました。
いざフルーツ王国へ
10時過ぎに、掛川を出発。
桃といえば山梨県。といわけで、最初に向かったのは山梨市甲州市です。
甲州市は国産ワインの一大産地として有名で、原材料のブドウも当然美味ですが、今回のお目当ては『桃スイーツ』です。
すこし寄り道しつつ、14時前に甲州市に到着。
あらかじめネットで調べておいた古民家カフェにさっそく向かいました。
情報に踊る女子たち
ちいさな店内は女性客で満席。僕のような中年男性の姿はありません。店員さんに人数を告げるや、衝撃の一言が…
「本日桃のメニューは終わってしまいましたが、大丈夫ですか?」
えー!
まだ夕方前だというのの、もう売り切れ?
どうやら朝から大量のインスタグラマーさんがやってきて、インスタ映えする桃パフェをこぞって注文しているようです。
情報収集の手段は多様化したといわれますが、ナンダカンダ僕らのようなマジョリティが到達するのは同じ情報源なんですね…。
いわゆる『バズってる情報』ばかりを見て行動してしまうのです。
企業としては「してやったり」かもしれませんが、個人としては、昔よりも『発見する楽しさ』を失っているようにも感じます。
穴場の価値が増す
さて、お目当ての桃スイーツにありつけなかった僕らですが、まぁこんなこともあろうかと、第2候補で調べておいたお店に移動し、ゆったりと桃スイーツを食べることができました。
その店は「まだSNSでバレていない、知る人ぞ知るお店」でした。
情報がどんどんオープンに拡散される時代だからこそ、これからはクローズドな情報に価値が生まれるような気がします。
ECの世界でもヒントになるかもしれません