この仕事の原点
この記事を書いた人
1976年 静岡県生まれ。CEO、ブランドマネージャー、ディレクター、コピーライター、日曜エンジニアと5足のわらじで活動中。一般社団法人ブランドマネージャー認定協会『ブランドマネージャー1級資格』保有者。
今日は商談Day。
商談先は東海地方でチェーン展開している人気珈琲店さん。現在は楽天に出店しているけれど、今後は自社EC中心の物販体制に変えていきたいということで、声を掛けて頂きました。
10年前の、ある記憶
珈琲店のECサイトといえば思い出すのが、僕と弊社の大黒柱の八木がはじめて一緒に仕事をしたときのこと。
そのときの案件も、珈琲店のECサイト運用でした。
いまから10年前、SAVAWAYというEC支援会社で二人が働いていた頃の話です。僕はECコンサルタント(兼、webディレクター)で、八木はデザイナーという役割でした。
当時の僕は、中途採用で入社したばかり。恥ずかしながらECの右も左もわからないような状態でした。しかも、コンサル業務の「コツ」や段取りについて隣席の同僚たちに訊ねても「好きなようにやればいいっすよ」みたいな返事ばかりで、正直なところ、入社の後悔すら感じていました。
いまでこそ笑い話っぽく話せますが、当時働いていた会社の、僕が所属していたコンサル部門は、業務標準化の整備がまったくされておらず、自力で正解を見つけるしかなかったのです。
八木もまた、仕事のスタイルが今とは大きく違異なっていました。当時は典型的なスピード優先主義で、デザインを消耗品のように扱っていました。
情熱が原点を作り出す
そんな僕らでしたが、僕が大のコーヒー党だったこともあって、自己流ながらきわめて深い愛情をもって、珈琲店ECサイトの企画運営に取り組みました。休日すらもリサーチ目的で様々な喫茶店を巡ったものです。
やがて、僕の「突然の情熱」に引っ張られるように、八木もデザインにこだわりを見せるようになった頃、店舗の売上もグングンと伸びていきました。
この時の体験が、僕のECコンサルタントとしての原点でもあり、八木にとってもオペレーター思考から脱皮してデザイナー思考になった分岐点だと思っています。
未熟なペーペーだった僕らをずっと可愛がってくれた、この珈琲屋さんへの感謝はいまも忘れたことがありません。
久しぶりにサイトを覗いてみたら、10年前に八木が作ったコンテンツがまだページに残っていました。
気恥ずかしさを通り越して、涙が出そう!