【共感ブランディングラボ】架空ECサイトのブランディング体験 vol.1-4
前回のラボ(vol.3)では、ブランド・マネージャー認定協会が提唱する『ブランド構築の8ステップ』のうち、「環境分析による市場機会の発見(後半)」をご紹介しました。今回は次のステップに進んでいきます!
SWOT分析と市場機会の仮説
SWOT分析
PEST分析と3C分析の結果をもとに、SWOT分析をします。
SWOT(スウォット)とはStrength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)を略したもので、自社の内部環境と外部環境の強みや弱みを分析することで市場機会の仮説を立てる、有名なフレームワークです。
まずは内部環境(自社によって変更可能なもの)と外部環境(自社によって変更不可能なもの)を、前回の分析をもとに書き出してました。
前回までの復習にもなりましたね。
ここからさらにフレームワークを使って自社にとってできることを書き出し、市場でのチャンスを探します。
今回の分析でいえば、内部環境にあるワカ子さんの強み「本場ドイツでの修行経験」は、外部環境の機会にある「特別感」を求める顧客のニーズ、「専門店の流行」と掛け合わせることで「ドイツの世界観を取り入れたECサイト」という強みを生かした機会をつくることができます。
このように、内外環境をクロスさせ、戦略を書き出していきます。以上を図にまとめました。
掛け合わせることで、自社の強みを元にしたプラス面の可能性だけでなく、マイナス面…食の安全性の訴求に対する手立てなどといった、自社がしなければいけないことも分かりました。
顧客にマイナスイメージを持たせないことは重要ですね。
この分析をふまえ、市場機会を探りました。
市場機会の具体化
まずは最初に自力で具体化を言葉にしてみましたが、フワフワとした内容になってしまったため、先輩にアドバイスを求めたところ、「前回(3C)定めた仮説から変わっていない」という言葉を受けました。
確認してみると、確かに…!言い回しが変わっただけで、ほぼ同じことを書き出してしまっていました。
さらに、「SWOT分析ででたものを見てもう一度考えてみよう」とアドバイスを受け、ひとつひとつを見直してみました。
すると、「ドイツの世界観」「顧客がつくる」「体験性」といったキーワードがワカ子さんにとっての強みとして浮上してきました。
これを元に改めて出した答えが「“つくるスイーツ”のネット販売を通して製菓の本場、ドイツのマイスター経験を提供する」という市場機会です。
ここまでのまとめ
前回までは自社についての分析が甘かったことにより、それぞれの要因をプラスとマイナスに分けることに手こずりました。
それに比べ、今回のステップでは自社を理解した上で分析を行うことができました。
ただ、その反面、自社にとってどの仮説が最適か?という具体化にたどり着くことが難しかったように感じます。
分析したはいいものの、そこで満足して思考がストップしてしまいました…。市場機会の具体化のためには、結果からさらに選択しなければいけません。
深く広く考える力はまだまだのようです。
せっかくここまでやってきたので、ワカ子さんと成功できるよう最後まで引き続き頑張っていきます!
次のステップもお楽しみに!
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