デザイン会社がデザインを外注化することの意義について

今日の午前中はクライアントとの定例会議でした。普段は現場スタッフだけで訪問しているのですが、今回ばかりは法人化のご挨拶のため、僕もスタッフに同行させてもらいました。

普段のスターズデザインでは、社長は「お飾り」です。現場のディレクターやデザイナーそれぞれがクライアントとの信頼関係を築きながらやってくれています。

いつもありがとうm(__)m

こちらのクライアントは東証一部上場するほどの有名企業にもかかわらず、僕たちのような小さなデザイン会社にも日頃からリスペクトをもってくださり、とても良い関係性が築けています。

企業内に人を敬う精神が根づいているからこそ、投資家たちが魅力を感じるような優良企業に成長できたのでしょう。見習わなければいけませんね。

デザイン会社って末席なの?

さて、このブログを読んでいる人のなかには、デザイン会社を「ビジネスにおける座組みの末席」のように思っている人も多いのではないでしょうか。

それが正しい場面もあれば、正しくない場面もあります。

クライアント同様、私たちもいくつかの仕入先をもっています。たとえばフリーランスのデザイナー、フォトグラファー、イラストレーター、エンジニアなど。もちろん企業間での仕入もあります。

以前はデザイナーだけで完結する仕事が大半でしたが、最近では様々なプロフェッショナルと連携したwebコンテンツを制作する機会が増えてきました。

プロジェクトの成否はチームワークに左右するだけに、前述のクライアントのように「関係者への感謝の心」を持ち続けたいですね。

外注型、バランス型、内製型

僕は、デザイン会社には大きく分けて「外注型」「バランス型」「内製型」の3つのスタイルがあると思っています。

デザイン会社と言いながら商社化しているところもあり、そのような会社は「外注型」に当てはまります(別にビジネスモデルを否定するつもりはありません)。一方で、自社のリソースで企画から制作まですべて行う「内製型」の会社もあります。

スターズデザインは、その中間の「バランス型」だと自認していますが、「忙しいから手伝ってほしい」という場面での外注は、極力控えています。時間をお金で買うことはできますが、それだけのスタンスでは残るものが少ないからです。

格上と仕事をしよう

それでは、「100%、内製化したいのか?」と問われれば、答えはNOです。

僕は100%の内製化はデザインの革新を妨げると考えています。人間ひとりひとりのアイデアの引き出しなど本当に限られてて、気が付けば同じ引き出しばかり開けてしまいます。それでは成長できません。

デザイナーたちには、自分たちより「格上」の同業者と仕事をすることで、いろんなものを吸収してほしいと思っています。相手のほうが格上であることが重要です。

自分たちの尺度の「ベスト」ではなく、さらに上のレベルの「ベリーベスト」を納品することでお客様が感動してくれるのであれば、それはとても素晴らしい仕事といえるのではないでしょうか?

2017.07.05

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