お母さんの訪問着着用率
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1976年 静岡県生まれ。CEO、ブランドマネージャー、ディレクター、コピーライター、日曜エンジニアと5足のわらじで活動中。一般社団法人ブランドマネージャー認定協会『ブランドマネージャー1級資格』保有者。
お母さんの訪問着着用率
令和になってから一度も神社参拝していなかったことを思いだし、小國神社まで行ってきました。
16進数で例えると#ffffffみたいな空。お世辞にも良い天気とはいえないけれど、小國神社の鳥居をくぐるといつだって神聖な気持ちになります。
敷地内には七五三の衣装を着た子供たちの姿が目立ちました。
スターズデザインには着物を販売・レンタルしているクライアントも多いため、子供たちのかわいらしい着物姿もマーケター目線で見てしまう自分がちょっとせつなく感じます。
ところで、七五三詣で訪れている家族の「お母さんの訪問着着用率」が結構低いように思うのですが、なぜでしょうね。
生涯で何度も着る機会がないからこそ、子供の晴れ舞台ぐらい和の正装にこだわっておくべきだと思います。
今日見かけた大勢の家族のなかでも「あの家族は素敵だったね~」と思い出せるのは、お母さんが和装で凛としていた家族ばかりです。お母さんが和装していると、なぜか子供たちまで賢く上品に見えるんですよね。
和装はお金も手間もかかるし動きにくいのですが、日本人をもっとも「魅せる」ことができるのは和装だと思っています。
機能性と合理性の上にデザインを乗せたのが欧米の服つまり「洋服」だとすれば、情緒(優雅とかワビサビといった感覚)の上に機能性と合理性を乗せようとするのが和服の特徴かもしれません。
服作りの出発点が異なっているのです。芯の違いであるとも言えます。
せっかくの子供の晴れ舞台、しかも神事です。お母さんもちょっと贅沢して『情緒主義』なコーデを考えるのも楽しいと思いますよ。