続・法人成りのタイミングで商号を変えた理由

昨日はクタクタで本題まで進めなかった『法人成りのタイミングで商号を変えた理由』ですが、それを話す前に、まずは以前の屋号「ローカルストラテジー」のことから書き始めたいと思います。

ローカルストラテジーのビジョン

スターズデザインの前身「ローカルストラテジー」は、2012年11月末、僕の個人事業として産声をあげました。翌12月には八木が合流し、それから4年半という期間、『ECに強いwebデザイン事務所』というポジショニングでボチボチとやってきました。

ローカルストラテジーの名前の由来は 『地方企業(ローカル)が、世界に羽ばたく戦略(ストラテジーを提供する会社になりたい』という願いが込められていました。

僕は「自分たちの使命」について、当時のウェブサイトでこのように語っています。

これから生まれくる子供たちが笑顔で暮らせる地方社会をつくるためには、地方の中小企業がECの分野で大資本と戦っていくための「競争力」をつけていく必要があります。競争力とは、商品力・情報力・技術力・ノウハウなどを様々なチカラで成り立ちます。

私たちは、地方の中小企業が抱えている悩みを「高度なデザイン技術とノウハウを適正価格で提供すること」によって解決し、地方経済の発展に寄与していきたいと思います。

なんだか、当時の決意表明を振り返ると「まちづくり」にまで手を出しそうですね。

そう。僕は当時「仕事は地域貢献ありき」と考えていました。もちろん今でも雇用や納税を通じて地域貢献する気持ちは存分にありますが、当時の僕は「もっと直接的に地域貢献したい」と考えていました。

その背景には会社員時代に、営利企業の歯車になってこころの病気を患った経験があるのかもしれません。起業当時の僕はとにかく公益性を意識していました。

突きつけられた現実

やがて、ローカルストラテジーは地元の中小企業・個店の経営者の皆様から、たくさんのお仕事をいただけるようになりました。

創業当初の苦しい時期を支えてくれたお客様です。いくら感謝の言葉を並べても足りません。しかし、売上が伸びる一方で、「この仕事に意味があるのか?」と、思わず口にしたくなるような緩んだ案件も増えてきたのです。

“商店街のみんながやっているから、うちもやりたい”
“税金対策でネットショップを作りたい”
“かっこよく作ってほしいけど、更新は忙しいからやりたくない”

このような声を聞いているうちに、「自分たちの培ってきた技術の発揮どころは、本当にここでいいのか?」と疑問を感じるようになりました。

起業当時は「地方が中央に勝てないのは、情報・人材・資金が足りないからだ」と思っていたけれど、もうひとつの現実を見てしまった感じです。

本気の企業と一緒に仕事がしたい!

「もうひとつの現実を見てしまった」と書きましたが、もちろん、本気でウェブ活用やECに取り組んでいる地方企業は存在します。現在も取引が続いているクライアントは、本気の企業です。

本気の企業は投資や労力を惜しみません。積極的に東京で行われる勉強会に出ているし、宣伝広告費だって勝負所できちんと積んでいます。その努力がつぎの一手を動かす資金を生んでいるのです。

本気の企業と一緒に仕事がしたい。
本気なら、地方でも中央でもいいじゃないか!
大企業でも零細企業でもいいじゃないか!

いつしか僕のなかで、お付き合いしたい相手の姿が変わってきました。それが、法人化というタイミングで商号変更を決断した理由です。

スターズデザインという名前の由来については、近いうちにまた。

2017.07.04

©2019 Starsdesign Co.,LTD.